(2011.2.23 wed )
三寒四温。少しずつですが、春が近づいてきている気がします。 冬はどうしてもこもりがちですが、暖かくなると気持ちが外に向かいますよね。
今年は年が明けてから、ライブによく出掛け、 また引き出しに詰め込んでいます。
年明けから、色々と見に行きましたが、、、 最近ではリチャード・ボナ(コットン・クラブ)、 エスペランサ・スボルディング(ブルーノート)も行ってまいりました。 どちらもベーシストで歌も歌う、ミュージシャンでした。
ボナは、相変わらず常に自然体でグル―ヴを聴かせ、音でもトークでも会場を沸かせるエンタティナーとしても抜群。 新しいアルバムでは、インド音楽を意識した曲もあるので、 そんなオリエンタルな雰囲気とアフリカン・グル―ヴが混ざりあった、 絶妙なサウンドで構成されたライブでした。 彼の音楽は、メロディがポップだし、演奏はカッコいいし、毎回楽しみです。
エスペランサは、今回で2回目。前回はビルボードでのライブでした。 東京ジャズは残念ながら見れなかったので、久しぶり。 ビルボードでは、1stアルバム中心で、ポップでファンキー、 変拍子もさらっと歌いながら演奏しちゃう、 キャラクターもキュートでお洒落で、同性でも惚れちゃうくらい、 素敵なステキなエスペランサでした。
今回グラミー賞最優秀新人賞を受賞したという事で、どの日程も満席という人気ぶり。 日本では2枚目にあたる『チェンバー・ミュージック・ソサエティ』を引っ下げてのライブ。
このアルバムは前作に比べて、もっと内向的だし、かなりアーティスティックな印象で、 私には正直、ちょっと難しいと思っていたので、今回のライブはどんなものになるだろう? 前作の雰囲気を織り交ぜるのか? 色々な思いを馳せながら(笑)、楽しみに行ってまいりました。
会場の1番後ろだったし、暗がりなのでよく見えなかったのですが、 ステージの隅にはロッキングチェアのような椅子が置いてあり、エスペランサが会場に登場してすぐにその椅子に座って 寛いでいるような演出。
その間、今回のメンバーであるヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、ピアノ、ドラムが演奏を続ける。 劇的な世界観を作って、彼女が演奏を始めた瞬間、ぱっと明るくなるのかと思いきや、 そのままの世界を引き継ぎ、エスペランサのベースとヴォーカルのフェイクがスタート。 音楽もステージ構成もどことなくアカデミックな雰囲気。 そしてそのテンションは変わらず、 ほぼ最後まで貫いた感じでした。
前作や彼女のファッショナブルなイメージ、グラミー賞受賞の余韻で行ってしまうと、 「ん?」と思う瞬間がたくさんあったかも。 私的には、今回の作品で彼女が生み出すメロディが、 どうしても最後まで心にかすらず終わってしまうのが悔しくて。。。 演奏はもちろんカッコいいんですけどね><。 ん〜、悩ましい。
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